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    10代からもっと食物繊維を!未来のあなたの為の乳がん予防

    10代からもっと食物繊維を!未来のあなたの為の乳がん予防

    意外に思われる方もいるかもしれませんが、乳がんは突然発症する病気ではありません。幼少期からの食生活や青年期での生活習慣が、後年における発がんリスクに影響を及ぼすのです。乳がんは、偏った食生活、ストレス、そして睡眠不足などからなる不健康な生活習慣を長年にわたり続けることによって発症する場合もあるのです。

    今年発表された、米ハーバード大学公衆衛生学部が4万4千人の女性を対象に行った研究(出典1)によると、成人期早期における食物繊維総摂取量が、乳がん発症リスクを固体差なく約20%も低下させるということが判りました。

    乳がん発症リスクが低かった被験者は、青年期(14-5から24-5歳)に食物繊維を豊富に含む果物・野菜・豆類・全粒穀物・ナッツ類を多く摂取していたそうです。

    またこの研究によると、青年期の女性が摂取している食物繊維の量は、少ない人は1日平均12g、最も多かった人で26gということです。

    この結果を受け、青年期に食物繊維を1日10g多く摂取することで、乳がん発症リスクが約14%下げられるという結論に至りました。また、発症リスクが30%まで引き下げられるであろう1日25−30gの摂取を推奨しています。

    なぜ特に青年期での食物繊維摂取量が乳がん発症リスクを左右するかというと、細胞の異常な変化が起こるリスクが最も高いのは、乳房組織が急速に成長する青年期、特に初潮から成人期早期の間、または第一子妊娠の間であるからなのだと思われます。

    食物繊維には血糖値低下・インスリン過敏症の抑制・インスリン様成長因子の低下など、様々な予防効果が見込まれるといわれています。食物繊維の摂取は、ホルモン値を左右し、乳房が発達する青年期のホルモン値は後年の乳がん発症に大きく影響するということです。

    以前カナダで行われた研究(出典2)でも、10代で食物繊維を多く摂ることが後年の乳がん発症リスクを下げる効果があるという結果が出ています。

    年齢に関係なく、日々の食事でより多くの食物繊維取り入れることにより、大きな効果を得ることができます。例えば、腸内環境を良好に保つマイクロバイオーム(腸内フローラ)を整え改善してくれます。マイクロバイオームについては過去の投稿をご参照ください。(https://goo.gl/DMURJ8) 美容に関して言えば、食物繊維は、腸内の吸収速度を遅くするため、血糖値の急上昇を防ぎ、肌の老化も緩やかにしてくれます。乳がん予防だけでなく、美容と健康の観点からも毎日食物繊維を摂るように心がけましょう。

    Lots of Love, Erica

    (出典1):Farvid, M.S., Eliassen, A.H., Cho, E., Liao, X., Chen, W.Y., Willett, W.C. (2016). Dietary fiber intake in young adults and breast cancer risk. Pediatric, 137(3):1-11.

    (出典2):Liu, Y., Colditz, G.A., Cotterchio, M., Boucher B.A., Kreiger, N. (2014). Adolescent dietary fiber, vegetable fat, vegetable protein, and nut intakes and breast cancer risk. Breast Cancer Res Treat, 145(2):461-70.

    http://dx.doi.org/10.1007/s10549-014-2953-3

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