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    時間がないという言い訳はもうなし! 1日たった5分のランニングがもたらす効果

    時間がないという言い訳はもうなし! 1日たった5分のランニングがもたらす効果

    現代の慌ただしい日常では、一瞬一瞬が貴重で余分な時間なんてないように思えますね。特に運動のために割く時間は後回しになりがち。ですが、毎日5分ならどうでしょう?最近発表されたばかりの55,000人を超える被験者を対象に行った研究(出典1)によると、毎日たった5分のランニングをするだけで心臓疾患のリスクを劇的に減らすことができ、早死にする危険性が減るということが判ったのです。

    心臓疾患は心臓発作や脳卒中の主な原因です。1日たった5分間のランニングで得られる恩恵は実に大きく、あらゆる病気で早死にする危険性を30%、心臓疾患により早死にする危険性をなんと45%も低くすることができるのです。5分間と聞くと出来る気がしませんか?InstagramやFacebookに投稿したり、さっとメールチェックしたりする時間と同じくらいです。その時間でふらっと近所をランニングするだけで寿命が延ばせるのです。

    これまでは、このような大きな効果を得るためにはもっと長時間の運動が必要だとされていました。そんな中、この研究者たちはランニングと長寿の関係性の有無について調べるために、18歳~100歳までの55,137人の成人を対象に15年以上も彼らの健康状態を調査し続けました。1日単位ではなく週単位のランニング時間を計測した結果によると、週に35分~51分未満のランニングをしていた人は、全く走らない人に比べて、死亡率が30%も低くなり寿命が平均3年も長くなったというのです。ということは、毎日5~7分程度のランニングでも良いということになります。または、約10分を週4~5回、15分と35分を週2回など、好きな時間配分で構いません。では、もっと長い時間走るようにすれば死亡率がさらに低くなるかというと、それがそうではなく、いかに長時間、長い距離を頻繁に走ろうともその効果に違いは出なかったのです。つまり、週に50分程度のランニングをする人も週に3時間以上走る人もその死亡率に大差は無いということです。

    もうひとつ注目すべき点は、その効果をより高めるために速く走る必要はないということです。先の研究では、いかに速く長い距離を走っても効果に変化はないということも判りました。つまりは、走ったかどうかということが重要なのです。これはまさに朗報です。マラソンや長距離レースのためにトレーニングする必要はないのです。大抵の人はどんなに忙しくても1日5分程度であれば時間を作ることができるでしょう。しかもそれで死亡リスクを低くすることに効果が絶大となればなおさらです。

    私たちが運動をしない理由の一つに、ぎっしりと詰まったスケジュールに運動の時間を入れる隙がないということでしょう。30分~1時間のジムの時間が取れず、ジム通いをやめてしまった人もいるかもしれません。ですが、5分という時間ならどんなに忙しい一日の中でも作れるはずです。仮に明日の朝、目覚ましの音に気付かず寝過ごしてしまったとしても、とにかく運動靴を履いてみてください。必要なのはたったの5分です。この5分間がもたらす驚くべき恩恵を考えると、ほとんどの人が実践してみようという気になるのではないでしょうか。

    ただ、体調が悪い時はたった1分のランニングでも辛いですよね。そういう時は、とりあえず歩いてみましょう。何よりも、「運動をするぞ」という確かな意思が長寿の秘訣につながるからです。このように、その日の体調に合わせて負荷の調整が簡単にできるランニングというのは、運動を始めたいと思っている人にとって最も手軽な方法なのです。

    私たちは日々多くの意志決定を迫られます。その判断を少し健康志向にするだけで、健やかで美しく生きられる時間をたくさん手に入れることができるようになるのです。

    Lots of Love, Erica

    (出典1) Duck-chul Lee, D. C. et al., “Leisure-Time Running Reduces All-Cause and Cardiovascular Mortality Risk,” Journal of the American College of Cardiology, July 2014; vol. 64, no. 5, 472 DOI: 10.1016/j.jacc.2014.04.058

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