大分県と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?
特産品の「かぼす」をあげる方も多いかもしれませんね。
かぼすの全生産量の9割以上が大分産で、大分の人々は色々な料理にかぼすを用いて楽しんでいます。
私が交換留学生として過ごした武田市や臼杵市には樹齢200年以上のかぼすの木があります。
スーパーフルーツとして注目されつつある「かぼす」ですが、大分県民の健康との関係性はそう少なくないように見受けられます。
実は、大腸ガン罹患率が最も低い県が大分県なのです。
本日はかぼすの栄養と健康効果についてご紹介いたします。
<かぼすは栄養の宝庫>
かぼすは、ノビレチン、ネオエリオシトリン、ナリンジン、ネオヘスペリジン、ロイフォリン等々の強力な抗酸化フラボノイドが含まれています。それらの多くはかぼすの皮に含まれています。
またビタミンCも豊富です。
かぼすの皮はリモネンもたっぷりです。
ビタミンB6や葉酸などのビタミンB群やカリウムも多く含みます。
このようにかぼすは正に栄養の宝庫!
また、脂質の吸収を阻害し、胆汁酸の排泄を促進することによって、肝臓脂肪を減らす効果もあります。
<大腸ガン発症リスクの軽減効果>
2016年に発表された鹿児島大学の研究で、かぼすに含まれるフラボノイド(ナリンギン)が、大腸がん細胞の増殖を抑える作用があることが判明しています。
その他にも
・抗菌作用
・コレステロール値を下げ、血糖値を一定に保つ作用。このことから減量効果が見込めます。
・記憶改善する作用。研究によって、かぼすにも含まれるノビレチンが、記憶改善の効果があることが判明。認知症・アルツハイマー病予防に効果が見込めます。
・抗ヒスタミン作用
・抗炎症作用
・抗ウイルス作用
かぼすと似ているゆずは、海外で“ジャパニーズシトラスフルーツ”としてとても人気があり、スタイリッシュなカクテルなどに用いられたりしています。
もしかすると、次は栄養に優れた「かぼす」が”ネクストゆず”として人気が出てくるかもしれませんね。
かぼすの旬は8月中旬から10月頃で、旬のものが一番美味しく手頃ですが、貯蔵されたものやハウスのものなどがあり一年中手に入るようになっています。お刺身や焼き魚からデザートやカクテルまで多種多様な使い方で、美味しくて健康効果抜群のかぼすを是非楽しんでみてください。
Lot of Love, Erica
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