摂取カロリーを気にされている方、多いですよね。とりわけ薄着になる夏に向けてのこの時期は、「ゼロカロリー」「低カロリー」「低脂肪」などを謳った食品や飲料が店頭の棚に多く並び始めるようです。まるで”理想体重維持のためのパーフェクトな選択”であるかのように見えます。
実はそれらの食品や飲料には、アスパルテームやスクラロース、アセスルファムKといった人工甘味料が含まれています。これらを包含することで、甘味を与えつつもカロリーはゼロに抑えられるからです。理論的には全く問題はありません。しかし残念なことに、アスパルテームやスクラロース、アセスルファムKといった人工甘味料は、その「ヘルシー」なイメージとは裏腹に、みなさんが望む効果とは真逆の影響をもたらす可能性があるのです。
以前の投稿で、人工甘味料がいかに私達の腸内の善玉菌のバランスに悪影響を与えるかについてご紹介しました。そして腸内細菌環境が変わることによって、体重増加やその他の健康上の問題が生じる可能性が認められています。これ以外にも、人工甘味料によって体重増加につながるメカニズムが明らかになっています。
今年発表された最新の研究(出典1)によって、人工甘味料が正常で健康だった腸内細菌を病原性に変容させ、最終的には腸壁に侵入し深刻な健康問題を引き起こすことが判明。また、人工甘味料(アスパルテーム、スクラロース、サッカリン)によって2種類の腸内細菌:大腸菌(Escherichia coli)とフェカリス菌(Enerococcus Faecalis)が付着し、そして腸壁の上皮細胞の内側を覆う特殊細胞(Caco-2 cell)に侵入し殺すことが判りました。これらの細菌(フェカリス菌など)は腸壁を超えて血流に入り込むことができる為、多くの健康問題を引き起こす可能性があります。
とはいえ、少しくらい人工甘味料を摂取したところで健康問題なんて生じないでしょうし、そう心配することはないのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。実は、たったの2缶ダイエットソフトドリンクの人工甘味料濃度で、上記のような影響が生じることが上記の研究で判っています。
人工甘味料の中でもスクラロースは、テーブルシュガーのスクロースと名前が似ている為か、無害なイメージを持つ方も少なくないかもしれません。ですが、スクラロースが腸内細菌を大幅に減少させ、同時に腸内のpH値を上昇させることは、だいぶ早い時点(2008年の研究(出典2)で確認されています。
その他にも、うつ病、メタボリックシンドローム、パーキンソン病、片耳痛など多くの健康問題に人工甘味料が関係していると言われています。ですので、パッケージの裏面の成分表示を注意深くチェックし、人工甘味料が使われている商品は極力避けることをおすすめします。
問題は人工甘味料は実に多くの食品・飲料に含まれているということです。ブレスミントやチューイングガム、健康ドリンク、スポーツドリンク、ローカロリーアルコールドリンク、ヨーグルトドリンク、プリン、ジャム、ジュース、ケチャップ、サラダドレッシング、パン、薬やサプリメント、プロテインパウダー、一見健康的に見えるチョコレートなどにも人工甘味料を使用した商品が散見されます。
ぜひ”成分探偵”になって隠された罠を見抜いてください!
Lots of love, Erica
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