あなたは今の自分が置かれている状況について、日頃どのくらい感謝していますか?
日々の生活に追われ忙しい毎日を送っているために、身近な人や物事の存在を当たり前だと思い過ぎて、感謝することなく過ごしている方も多いかもしれません。特に、もっとも近い存在である両親、配偶者、子供、親戚、同僚、友人などに対して、そういう感覚に陥りがちです。例えば、両親や配偶者に辛くあたったり、子供にすぐ腹を立てたり・・・他人に対しては絶対にしないような態度をとってしまう反面、あまりよく知らない人に対しては、気軽に感謝の気持ちを伝えたり、好印象を与えるために時間やエネルギーを費やしたりしませんか?それはきっと、いつもそばに居てくれる人を当たり前の存在だと思い過ぎてしまっているからです。
当たり前の存在だと思うのは人に対してだけではありません。自然や草花、星や夕日、音楽や映画、本や雑誌など、周囲の物事にだけでなく、自身の健康や容姿などに対してももちろん同じことが言えます。
では、どうしたらこれらのことを当たり前だと思わないようにできるのでしょう。
美しい朝日や夕日、自分や兄弟を育てるために自らを犠牲にしてきてくれた母親、家族のために絶え間なく働いてくれた父親、いつも甘やかしてくれた祖父母、いつもそばに居てくれる夫や妻、いつも親身になって話を聞いてくれる親友、一緒に仕事をしている仲間、あなたを幸せにしてくれた人たちなど・・・そんなあなたの愛する人たちがもしも皆いなくなってしまったとしたら、あなたの人生がどうなってしまうのかを想像してみてください。そんな愛する人たちともう二度と話せなくなってしまったり、あなたが大好きなことが出来なくなってしまうとしたら、あなたの人生は一体どうなってしまうでしょうか。
私たちが桜の花を特に愛でる理由は、おそらく、それがとてもはかなく、満開の桜と一緒に過ごせる時間が非常に限られているからでしょう。だからこそ、私たちはその時間を大切に思い、その一瞬を満喫しようとするのかもしれません。しかし、時間に限りがあるのは桜だけではありません。すべてのものに永遠はなく、私たちの周りのものすべては無常なのです。そこで、あなたが大切に思っている人や大事に思っているものに対して、この桜に対する思いと同じような気持ちを持ってもらえたら・・・と思います。
身の周りの小さな物事やいちばん身近な人たちのことを感謝とともに大切に思う時間を作ること。そんなちょっとした時間が、あなたの気持ちの焦点を瞬時にシフトさせ、忙しい頭から解放してくれます。そういう気持ちになると、あなたのからだは瞬く間にリラックス状態になり、イライラした気持ちや緊張した気持ちが消えてしまうのです。そうした感情の動きがオキシトシンやセロトニンなどの満足感を与えるホルモンのレベルを上昇させ、逆にストレスホルモンの値を下げてくれます。そしてこの作用は、健康だけでなく美にも大きな影響を与えます。
今週の目標として、周囲に目を向け、小さな物事やいちばん身近な人たちに対して感謝の気持ちを届けてみませんか。スタートするにあたり、次の練習をしてみてください。
1. 就寝前に、その日起こった出来事の中で感謝できることを3つ思い浮かべてください。どんなに小さなことでも構わないので、できれば毎晩やってみてください。
2. 日々の生活で起こったポジティブな出来事を日記に書き留めてください。そして時々その日記を読み返してください。
3. 定期的にお礼状やお礼メールを送ってください。
4. あなたの周りにいる人達へありがとうの気持ちを言葉で伝えてください。あなたがどう感じているかを伝えるのです。あなたが彼らに対してどう思っているか分かりきっていると過信せずに、きちんと伝えることが大切なのです。
もっとも大切なことは、人生とは非常にはかないものなので、感謝の気持ちを伝えるタイミングを待たずに今すぐ気持ちを届けるということです。
Wishing you all a wonderful week!
Lots of Love, Erica
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