私はこれまで幾度となくアーモンドについてお話ししてきました。マグネシウム、カルシウム、ビタビミン E、抗酸化成分、フィトケミカル、たんぱく質、良質な脂質、食物繊維が豊富で、健康に良いだけでなく、満足感を得られる間食でもあり、まさに栄養のスーパースターです!しかし、アーモンドが腸の健康やホルモンバランスにも良いということはご存じでしたか?
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実はアーモンドにはビフィズス菌や乳酸菌(Lactobacillius)のような腸内細菌の数を大幅に増加させる作用もあるのです。なぜならば、アーモンドが”プレバイオティクス”として機能するからです。プレバイオティクスとは、腸内細菌の餌になる難消化性炭水化物や食物繊維のことで、もともと腸内に住んでいる良い細菌に栄養を与えます。(ちなみにプレバイオティクス(Prebiotics)とはプロバイオティクス(Probiotics /ビフィズス菌や乳酸菌など)とは異なります) ある研究では、アーモンドを6週間食べた人は消化器系の中でビフィズス菌と乳酸菌(Lactobacillus )の量が著しく増加したということが報告されています。さらに嬉しいことに、アーモンドを食べると食中毒の原因となるウエルシュ菌(Clostridium perfringens)という細菌のレベルが大幅に減少したことも分かりました。
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では、生アーモンドとローストアーモンド(素焼きのアーモンド)では違いがあるのでしょうか?それを確かめた興別の研究によると、生アーモンド、ローストアーモンドは両方とも腸内細菌の餌になる作用があり、ビフィズス菌と乳酸菌(Lactobacillus)を増加させたことが分かりましたが、ビフィズス菌の増加に関しては、生アーモンドの方が効果が大きかったそうです。しかしながら、ローストアーモンドの方が生アーモンドよりも脂肪を分解して腸の吸収を高めるリパーゼという消化酵素を活性化する作用が非常に強いので、代謝効果を改善するという研究結果もあります。つまり、生アーモンドもローストアーモンドも、どちらも健康に良い素晴らしい食材と言えるでしょう。
Lots of Love, Erica
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