インナービューティーシリーズ「アルカライズ後編」の本日は、アルカリ性の食品と酸性の食品が私たちの健康にどのような影響を及ぼすのかについてお話ししたいと思います。

私たちの免疫システムの70％が腸に集まっているいることは、こちらのFBや書籍でもお話ししているので皆さんよくご存知のことと思います。
その腸にとっても最適なのは弱アルカリ性の環境です。ですのでその最適な環境を維持する為には、pHバランスを調整できる食事を摂ることがとても重要です。
もし酸性に傾くと、ナチュラルキラー細胞の抗腫瘍及び抗ウイルス活性を阻害したり、さまざまな炎症性物質の生成が増加し、好中球などの白血球に悪影響を与えるなど、免疫システムに支障を及ぼすことが判っています。
また女性の場合、浸潤性乳がん等のがんとの関連を示す研究（出典1）がハーバード大学から発表されています。いくつかの別の研究によると、体内の酸性度が高い人ほど肥満度と血中トリグリセリド（中性脂肪）も増加し、BMIが高くなることが明らかになっています。
アルカリ性の食事は骨密度や筋肉量を保護し、高血圧と脳卒中のリスクを低下させることが明らかになっています。また体全体の炎症を軽減し、慢性的疼痛を和らげ、糖尿病やメタボリックシンドローム、そして心臓病、アルツハイマー病、癌のリスクも軽減することが示されています。また頭痛や偏頭痛を軽減することも判っています。そして体型や美しい肌艶の維持を可能にします。

現代の日本人の食生活は欧米化しており、残念ながらそれらのほとんどは酸性の食事です。
ほんとんどの穀物、乳製品、肉、ハムやソーセージなどの加工肉は酸性。またコーヒー、アルコール、高度加工食品、精製された砂糖、そしてアスパルテームやスクラロース、アセスルファムKなどの人工甘味料は酸性度が非常に強いことが知られています。高精製の甘味料である異性果糖やコーンシロップ、植物油も酸性です。コーラやペプシなどの炭酸飲料も酸性です。
このように酸性の食品が主流となっている中で、体を最適な状態を保つために、私たちは何を食べれば良いのでしょうか？
まずはどのような食品がアルカリ性であるのかを知っていただきたいと思います。代表的なアルカリ性食品は以下の通りです。

【野菜】
ほうれん草、ケール、クレソン、小松菜、ニンニク、生姜、さつまいも、キャベツ、カリフラワー、ブロッコリ、アボカドなど
また、海藻もアルカリ性が高いです。

【穀物/ナッツ類】
ヘンプシード、チアシード、ブロッコリースプラウト、またアーモンドやマカデミアナッツ、ヘーゼルナッツ、胡麻の種、亜麻の種、かぼちゃの種、キビ、アマランサスなど

【オイル】
エクストラバージンオリーブオイル、アボカドオイル、マカデミアナッツオイル、ココナッツオイル、亜麻仁油、ごま油など

【果物】
りんご、バナナ、グレープフルーツ、いちご、スイカ、レモン、オレンジ、チェリー、いちじく、ココナッツなど
欧米の健康意識の高い人たちの間ではスーパーフード野菜の粉末化したものはアルカリ度が高いことがよく知られていて、クロレラ、スピルリナ、大麦若葉パウダー、小麦若葉パウダー、明日葉パウダーなどの配合されたグリーンパウダーや、レモン果汁入りウォーターを、朝の習慣として取り入れている人がとても多いです。（ちなみに大麦若葉、小麦若葉はグルテンフリーです）

長くなってしまいましたので、アルカリ性の食品を毎日の食生活のどのように取り入れたら良いか、そしてライフスタイル（感情やストレスや不安、そして呼吸法、また睡眠不足）の影響については、”アルカライズ番外編”としてお話しできればと思います。どうぞお楽しみに！

Lots of love, Erica

出典1:Park YM, Steck SE, Fung TT, Merchant AT, Elizabeth Hodgson M, Keller JA, Sandler DP. Higher diet-dependent acid load is associated with risk of breast cancer: Findings from the sister study. Int J Cancer. 2019 Apr 15;144(8):1834-1843. doi: 10.1002/ijc.31889. Epub 2018 Dec 7. PMID: 30247761; PMCID: PMC6394228.