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    “ノンオイルドレッシング”ってほんとに健康的?

    “ノンオイルドレッシング”ってほんとに健康的?

    カロリー摂取を抑えるため、ダイエットのためにと思って、ノンオイルドレッシングや塩とレモンだけをかけてサラダを食べている方は要注意です!せっかく栄養たっぷりの野菜を食べても、それだけでは高いビューティー効果が期待できまない上に、ダイエット効果もそれほど得られません。逆に、良質の油を摂ると満足感を得られるので、間食の量が減ったり、次の食事で食べ過ぎるということがなくなるのです。

    それではまず、摂り損なったビューティー効果についてお話しましょう。野菜にはたくさんの抗酸化成分やフィトケミカルが詰まっています。例えば、ベータカロテン、リコピン、ルテイン、ゼアザンチンなどで、これらには強力なアンチエイジング効果とビューティー効果があります。しかし、これらのフィトケミカルは脂溶性(水ではなく油に溶ける性質)のため、体内に吸収するためには油分を一緒に摂る必要があるのです。

    ある研究論文(出典1)では、ノンオイルドレッシングをかけてサラダを食べた被験者は、美しく若々しい肌に不可欠なカロテノイドをほとんど吸収できていないことが分かりました。また、ノンオイルドレッシングをかけてサラダを食べた後の被験者のアルファカロテン、ベータカロテン、リコピンの血中濃度は極めて低かったのです。さらには、油分控えめのドレッシングより油を使った通常のドレッシングをかけてサラダを食べた時の方が、カロテノイドの吸収率が大幅にアップしたということが分かっています。

    これらの強力なフィトケミカルを沢山摂取している人たちが美しく若々しいお肌を持っているということは、多くの研究で証明されています。例えば人参、かぼちゃ、さつまいも、ほうれん草、ブロッコリーなどに含まれるベータカロテンは皮膚の一番外側の層に蓄積するため、紫外線からお肌を守る働きをしてくれます。まさに“食べる日焼け止め”です!さらにベータカロテンはお肌に美しく健康的な輝きを与え、異性からより魅力的に見られるという研究結果もあるのです。(出典2)

    また、ほうれん草、クレソン、ロメインレタス、ズッキーニ、芽キャベツなどに含まれるルテインとベータカロテンの摂取が多い人は、目の周りのシワが少ないということも分かっていますし(出典3)、トマトなどに含まれるリコピンの血中濃度が高い人は、目に見える老化レベルが低いという研究結果もあります。(出典4)

    フィトケミカルと油を一緒にたくさん摂ると、素晴らしい効果を得られることが分かっていただけたと思いますが、油の質にも注意が必要です。一見健康的に見えるオイルでも同様です。残念ながら、大々的に宣伝されている多くのドレッシングには、精製された油が含まれています。それらは製造過程で熱が加えられているので、もともと油に含まれているフィトケミカルやビタミンが壊れてしまうのです。ですから、油を購入する際はぜひ低温圧搾(コールドプレス)と書かれたものを選んでください。出来ることなら低温圧搾に加え、オーガニック、エキストラバージンのものがベストです。もちろん少し高価にはなりますが、それだけの価値が十分ありますよ。

    私の大好きな手作りドレッシングは、良質のオリーブオイルにレモンかバルサミコ酢、少量の自然海塩を加えたものです。アボカドオイルやマカデミアナッツオイルもおすすめです。亜麻仁油もいいのですが、すぐに酸化してしまう非常にデリケートな油なので、暗い色の遮光性ボトルに入ったものを選び、冷蔵庫で保存してください。ほかには、たまり醤油や新鮮なハーブを加えたり、ライムを加えて爽快感を出しても美味しいですよ。

    必ず覚えておいて頂きたいことは、野菜のビューティー効果を最大限に得る為には良質の油が必要!ということ。”ノンオイル”や”油分控えめ”の宣伝文句に惑わされずに、また、油の種類も賢く選んでしっかり効率よく綺麗になりましょう!

    Lots of Love, Erica

    (出典1) Brown, M. J. et al, “Carotenoid bioavailability is higher from salads ingested with full-fat than with fat-reduced salad dressings as measured with electrochemical detection,” American Society for Clinical Nutrition, August 2004, vol. 80, no. 2, pp: 396-403.

    Shellen R. Goltz, S. R. et al, “Meal triacylglycerol profile modulates postprandial absorption of carotenoids in humans,” Molecular Nutrition & Food Research, 2012; vol. 56, no. 6, 866 DOI: 10.1002/mnfr.201100687

    (出典2) Stephen, I. D, et al, “Carotenoid and melanin pigment coloration affect perceived human health,” Evolution and Human Behavior, 2010; DOI: 10.1016/j.evolhumbehav.2010.09.003

    (出典3) Nagata, C. et al, “Association of dietary fat, vegetables and antioxidant micronutrients with skin ageing in Japanese women,” British Journal of Nutrition, May 2010 vol. 103, no. 10, p. 1493-8.

    (出典4) Stahl, W., et al, “Lycopene-rich products and dietary photoprotection,” Photochem Photobiol Sci, 2006, 2006, vol. 5, no. 2, pp: 238-42.

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