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    不毛な期待や憶測を感謝の気持ちに変えることで、あなたの世界は瞬時に変わる。

    不毛な期待や憶測を感謝の気持ちに変えることで、あなたの世界は瞬時に変わる。

    『不毛な期待や憶測を感謝の気持ちに変えることで、あなたの世界は瞬時に変わる。』

    トニー・ロビンズ

    目覚めた瞬間から、いきなり「今日の予測モード」になっていることってよくありませんか?たとえば、今日は雨が降りそうだなとか、電車は混んでいるんだろうとか、毎朝行くコーヒーショップでまた並ばされるんだろうかとか、会社に着けば上司がピリピリしてるんだろうかとか。あるいは、子供やパートナーと今日も喧嘩するかもしれないとか、今日はスケジュールがタイトすぎて全部こなせないだろうとか、はたまた、今日は彼(彼女)が電話をくれないかもしれないとか・・・。

    このように、私たちは子供やパートナー、友人や同僚などに対してあれこれと不毛でとりとめのない期待や予測をする傾向があり、同時に自分自身に対しても同じことをやりがちです。理想の自分になれないんじゃないかとか、また失敗するんじゃないかとか、病気になるんじゃないかとか、どんどん老けて醜くなっていくんじゃないかとか。私たちの多くは気付かぬうちに、このようなネガティブな予測をしてしまい、それはいつしか無意識の習慣へと変わっていきます。ほとんどの人にとってこれは自動的なプロセスです。そして、私たちの思考のひとつひとつが脳や肉体の活動に影響を与えます。ということは、思考活動の全てが最終的には私たちの美と健康に直接影響を与えるということになるのです。

    ある研究で血流と脳の活動パターンを調べたところ、ネガティブ思考は、うつや不安に関わる脳の一部を刺激することが判りました。また、美の敵であるコルチゾールというストレスホルモンを増やす要因にもなるのです。一方で、感謝などのポジティブ思考は、脳を沈静化させる効果をもたらします。あなたのネガティブな思考や期待を感謝の気持ちに変えるだけで、良い信号が発せられ、コルチゾールを減らすことが出来るのです。

    気持ちの切り替えによって、すぐに神経系統やホルモンに変化が起き、最終的にはあなたの心の状態や美容や健康にも良い影響をもたらしてくれます。ですから、みなさん、いま無意識に持っているネガティブな気持ちを、感謝の気持ちに変えてみましょう。とは言っても、もともと私たちの脳はネガティブ思考をするようにプログラムされているため、最初は難しいかもしれませんね。でも定期的に訓練をすれば、思考を自由に選択出来るようになるのです。意識的に感謝をするように心掛けていけば、習慣化され無意識の状態でも、感謝出来るようになります。感謝日記を付けることもオススメです。

    感謝の思考に関する研究(出典1)の中で、とても興味深い内容があります。1つの被験者グループには、前週に感謝した出来事を5つ書き出してもらい、他のグループには逆に不快に思った出来事を書き出してもらいました。10週間後、感謝した出来事を書いた被験者グループは他のグループに比べ、25%も多く幸福感を味わっていることが判りました。さらに、健康上の訴えが減り、決意、思いやり、情熱、やる気が出てきたのです。また別の研究(出典2)では、常に感謝の気持ちを持っている人は、睡眠の質が良く、不安やうつになりにくいということが判りました。また、バイタリティーに溢れ、楽観的で、ストレスを感じにくい傾向にあったそうです。

    但し、自分よりも恵まれない環境の人と比較することは感謝していることになりません。他人と比べず、現状に満足し、ありがたいと思うことに意味があり、これが感謝なのです。何も大げなことを探して感謝する必要はありません。感謝の対象はごくごく些細なことで構わないのです。例えば、きれいな秋の日差しとか道端に咲くきれいな花、美味しいご飯や楽しいお酒、友人からのやさしい一言や街で見知らぬ人からもらう笑顔など。あなたの日々の生活や身の周りのものやことで、あなたの気分をどこかほっこりさせてくれるものや心を癒してくれるもの、自信を与えてくれるものや元気をくれるもの・・・本当に何でもいいのです。

    感謝の気持ちを持つことは、日々の生活の中で美と健康のために出来る、簡単かつ効果的な方法の一つです。毎日、ポジティブでいるのは決して容易な事ではありませんが、その中に少しでも感謝出来ることを見つけて、穏やかで平和な心を保ってください。

    Lots of Love, Erica

    (出典1) Emmons, R. A., et al., “Counting blessings versus burdens: an experimental investigation of gratitude and subjective well-being in daily life,” J Pers Soc Psychol, 2003, vol 84, no. 2, pp: 377-89.

    (出典2) Ng, N. Y. et al, “The differential effects of gratitude and sleep on psychological distress in patients with chronic pain,” J Health Psychol, Febraury 2013, vol. 18, no. 2, pp: 263-271.

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