東京のランチでお気に入りの場所のひとつ、表参道のオーガニック＆ヴィーガンレストラン「ブラウンライス」はとてもスタイリッシュなお店で、自然溢れる美しいガーデンはまさに安息地。表参道の中心地にいながらにして魔法のグリーンワールドに迷い込んだような気持ちになります。私はいつも日替わりの「一汁三菜」（写真）か「野菜のせいろ蒸し」をオーダーします。デザートも美味しいですよ！こちらのお店とのコラボレーションで「ビューティーバー」（シリアルバー）や「モーニングビューティー」（グラノーラ）を開発しましたが、その前からかれこれ15年以上このお店に通っています。オーガニック、化学肥料不使用、在来種の野菜など、こだわりの食材がこのお店の厨房で調理されていて、安心・安全で体にも心にも優しいお料理が楽しめます。こちらのお料理は美味しいだけでなく、完全にヴィーガンで動物性の食材を一切使用していません。お味噌汁の出汁も魚を使用していない完全植物性です。
ヴィーガンと言えば、アメリカのドキュメンタリー映画 “The Game Changers”（邦題：ゲームチェンジャー スポーツ栄養学の真実）に衝撃を受けました。この映画はituneで配信開始からわずか1週間でベストセラーとなり、 現在ではNetflixでも視聴可能になりました。この映画によると、植物性食材をベースにした食生活は、運動能力上、健康上の利点、そしてホルモンバランスや地球環境の観点からも、非常に素晴らしい利点があるというのです。これまで信じられてきたタンパク質、ホルモン、完全菜食主義、健康、運動能力、男性らしさに関する数々の神話を払拭する内容で、世界中の肉の消費がCO2（二酸化炭素）レベルに劇的な影響を与え、地球温暖化に拍車をかけていることも説明しています。
この映画はエリート特殊部隊のトレーナーであり、The Ultimate Fighter（アメリカの格闘技リアリティ番組）の覇者であるジェームズ・ウィルクスがホストを務め、怪我からの回復を早めるための方法を探るとこるから始まります。驚いたことに、彼は古代ローマの剣闘士たちが菜食主義者であったということを発見します。その事実は、男らしさや運動能力についての彼の深い信念にゆさぶりをかけます。そこでジェームズはウルトラママラソン（42.195kmを超える距離を走るマラソン）のランナーやオリンピックの自転車競技チャンピオン、パワーリフティングの世界記録保持者、アメリカンフットボール選手、ボディビルダーで植物性食材ベースの食生活を送っているアスリートのグループを訪ねます。そこには新筋肉をつけたり運動能力をアップさせるためには動物性タンパク質が不可欠だという「信念」を覆す衝撃の事実が、、、！！この映画のプロデューサーには、ノバク・ジョコビッチ、ルイス・ハミルトン、ジャッキー・チェン、アーノルド・シュワルツネッガーなど、パワフルな著名人が連ねています。
私自身はヴィーガンではありません。赤身の肉は20年以上食べていませんが、魚や鶏肉、卵は食べています。私達は皆、それぞれ遺伝子的にユニークな存在なので、動物性食材を完全にカットするヴィーガンがすべての人にとって最善の食生活と言えるかどうかは分かりません。しかし植物性食材を中心にした食生活の方が健康で長生きできるということは、多くの研究者たちの総意であることは間違いありません。また、世界で長寿の人が多い地域を示すブルーゾーン（Blue Zone）に住む人々の食生活を見てみると、主にフルーツ、野菜、豆類、全粒穀物、ナッツ類など植物性食材中心の食生活で、動物性タンパク質の摂取は非常に少量であるということが分かります。
アリアナ・グランデ、ナタリー・ポートマン、ポールマッカートニー、ジェシカ・チャスティン、ホアキン・フェニックス、クリス・ヘムズワースをはじめとしたセレブリティや多くの若い世代の人々が、ヴィーガンの食生活、ライフスタイルを選んでいます。それは自分の健康のためだけではなく、地球環境や温暖化に与えるインパクト、この星の未来を考えた上での選択です。繰り返しになりますが、すべての人にヴィーガンがベストな選択であるとは言えませんが、少なくとも動物性食材を減らすことはより健康的な日々を約束してくれるでしょう。
目を見張るほど衝撃的で、とても考えさせられるドキュメンタリー映画 “The Game Changers”、必見です！
Lots of love, Erica
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